いまだに世間ではマスクが不足しています。布マスクを手作りしたり、バンダナをマスク代わりにしたり、ご自身で工夫されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
先日は、「3Dプリンターでマスクのデータを出力してほしい」とご依頼があり、ファブラボ博多で制作させていただきました!
このマスクの3Dデータは、3Dプリンターを開発・製造している株式会社イグアスが現在無償公開しており、こちらのサイトから3Dデータをダウンロードすることができます。
マスクは男性用、女性用、子供用の3サイズ。内側にガーゼを当てて、左右の穴にゴムバンドを付けて使います。内側のガーゼはマスキングテープで貼り付けています。
使った後は、マスクとガーゼを切り離してそれぞれを洗えば、繰り返し使えます。布マスクだと洗い替え用に一人数枚必要かもしれませんが、これだとガーゼのみ洗い替えればOKです。
データがオープンソースなので、ファブラボ博多のスタッフも自分たちの分を制作し、日常的に使っています。
正直、仰々しい粉塵マスクっぽい見た目で、外では浮いてしまうかなぁと思っていましたが、このご時世では全く違和感なくつけられました!むしろ、外を歩いているとカラフルで個性的な布マスクをしている方も多いので、かなりシンプルな方かもしれません…!
データをダウンロードして、誰でも、世界中のどこにいても、出力してカタチを手にすることができる。近い将来、こんなものづくりのあり方が日常的になる日が来ると思っていましたが、この非常事態で一気に身近になったような気がします。ウイルス対策用のプロダクトのデザインデータがWeb上に公開され、世界中の人々がダウンロードして活用されている事例を日々目にします。医療の現場では、人工呼吸器などの制作にも3Dプリンターが活用されているそうです。
とはいえ、一般の方がデジタル機材で出力できる場所は、まだまだそう多くはありません。ファブラボ博多はその一つとして、この緊急事態の支えになるよう精一杯サポートし続けたいと思っています。